子供に引き継がれる貧困

風俗でも稼げない、お金でも救えない貧困体質

おはようございます。PATACOです。

夜の街にはいろんな事情を抱えて
ひっそりとやってきます。

多くの選択肢の中から
ココに来る事を決断して来てくれている訳です。
子であり親でありオンナでありオトコであり…
立場はイロイロです。

PATACOのディープスロート_生活_世間貧困の連鎖001

仕事上いろんなオンナを面接しお話するんですが…
たまにですが、そのオンナではなく
そのオンナのおかれている環境に
漠然と不安を覚える事があります。

その環境もそうなんですが、
そう言った環境が当たり前として
成長し、そしてその事に付いて
自覚も不満も何もないという事です。

選ばれるオンナと選ばれないオンナ

低価格帯の店舗でも(風俗でも)成績がのびない、なかなか選ばれないオンナの多くは… 社会経験はほぼ無く、お店に来ても指名される事はなく毎日働いても1万円も貰えません。

遅刻も欠勤もありませんが、
暇なときは優先的に自宅待機要員です

ブランド物が欲しいわけでは無く…
彼氏がいる訳でもなく…
ただ…生きていくためだけのお金が必要。

それ意外になーんにもないんです

PATACOのディープスロート_生活_貧困生活,お金

生活保護世帯、児童養護施設、ひとり親家庭…
いずれかの環境に該当する事も多いです。
そして

『親もそうだった…』

という答えが大半です。

逆にどんな店でもナンバー入りする
選ばれるキャバクラや風俗のキャスト達は…
あまり該当しないんですよね…最近は特に。

ひと昔前なら…

恵まれない環境の中で
ハングリー精神が養われ大成する…

と言ったオンナが多かったかもしれませんが
それも半分は営業トークですから(笑)、
実際はどうだか分かりません。

この違いって何なんですかね…?

トンビがタカを産むことなんて稀です。
ドラマチックですが…
ほんのひと握りのです…ドラマですから。

悲しいことに今の時代ではもうキャバクラの舞台に貧困の連鎖が持ち込まれることが少なくなってきています…風俗でさえ受け付けなくなってきています…。

それは『貧困』な人間を受け付けないのではなくて、『貧困体質』が受け付けなくなってきているのです。

貧困体質…本当にないのはお金なのか?

『お母さんはどうして生活保護なの?』

『私を育てるためです』

『…。』

それが正解なのかどうなのか…
お母さんには他にもいろんな理由があるのか…?

『お母さんには感謝してるの?』

『いつも母親がそう言ってたからです。』

確かに
生活保護に母子加算…児童扶養手当、
最低限の保障ですがその親の子供である以上は
生きてはいけるかもしれません。

子供がいないと…お金が貰えませんから。

『世帯分離はしているの?』

『分かりません。』

『ココで働いてるのはお母さん知ってるの?』

『はい。母に相談しました。』

ついでに…
『おばあちゃんも生活保護』と言う事も多いです。
年金を払って無かった上に高齢で働けない…
自業自得かもしれませんが
それでも生きていくための

セーフティーネットが生活保護…。

もちろん高校に行くことも無く…いままで社会に出ることも無くそのまま風俗店に入店。高校に行かなかった理由が『お金が無い…』と言う事です。

PATACOのディープスロート_生活_世間社会,夜の街歌舞伎町

ただ学歴はひとつの目安としか思ってはいませんが…
2世代目、3世代目の生活保護受給の家庭になると…

考える力がありません。

『知る』と言う事を知らない…と言うか…
今まで何も考えさせてもらえなかったのかな…
と感じます。

たとえば、
接客に取り組もうとしない、
新規開拓(営業)に挑戦しようとしない、
苦手な事(会話)に耐えようとしない、
目標を達成しようとしない…

と学習しようとか成長しようという意欲が極端に低く
感情も薄くお人形さんのようです。

自分のいる環境がすべてで、
その環境から向けだそうという思いもありません。
社会を知らないだけなのか…

お金がない=あきらめ

すべてをあきらめの中で過ごしているようです。
これがまだ一時的なものなら、
絶望や悔しさ等…人間身を感じられる気がします。

この子の中には何もなく…
ただいつも微笑んでいるだけです。
たくさん話をして、ふと…
ワタシは誰と話しているんだろうという切なさを感じます。

   

親から子へ…貧困体質の連鎖

『考える事』ってどういうことなのか…
考えちゃいますね(笑)

簡単に言えば
『右足出したら次は左足!』
みたいな必ず起こりうる予測の積み重ねだと思うんですが、
『母親がそう言うから…』
『母が…』
とまるで意思のない母親の分身のようです。

虐待されて育った子どもが親になったときに、また 子どもに虐待するというのも頷けます。 子どもにどう接していいかわからない親に育てられれば、本人もやはり自分の子にどう接していいかわからず、結局親と同じことをしてしまいやすいのです。

考えることを教わらなかったんでしょう…
学ぶことや努力する事の大切さを
お母さんは理解してなかったんでしょう…

『考えた事』に対して褒めてもらったり嬉しかったりと思う成功体験があまりないのだろうと感じてしまいます。喜び方も知らないのかもしれません。 褒めた時のほほ笑みは…ドリンクをいただく時のほほ笑みと一緒です。

PATACOのディープスロート_生活_世間社会,ランプのあかり

親の経済的な貧困が
子どもから学習の機会や、
イロイロな体験活動の機会を
直接すべて奪うわけではないと思います。

『お金がないから低学歴』とか
『お金がないから社会を知らない』とか…

『お金がない』事を理由にすべてを
あきらめに繋げてしまっています。

確かに、お金がない事はすごく大変です。みじめです。
『だから?』
子供にもあきらめてもらうのでしょうか?

子供の将来をあきらめている気持ち自体が
問題のような気がします。

貧困の連鎖や貧困体質というのは、
親の価値観や思考、思い込みが
作用しているようにしか感じられません。

あきらめの連鎖がいろんな感情を
死滅させている気がします。

子供は親を選べません…
ワタクシのような子供も生んだことのない
夜の人間には言われたくないでしょうが…

ただ親になる事は選んだ訳ですから
『あきらめる人生』を教えて欲しくはないですね。

貧困体質からの脱却

この連鎖は…どこかで断ち切れるモノなんでしょうか?
ただそれはオンナたちも望まないと断ち切れません。

貧困家庭への国の教育制度や補助等…
叫ばれています。…が、

もうここにいるオンナ達は小学校や中学校に
戻る事は出来ない訳ですから、
連鎖からの脱却は容易ではないと思います。

心の底から稼ぐことを望めばお金は稼げます、
貧困体質の脱却も可能だと思います。

その起爆剤にこんな業界でも役に立てば嬉しいんですが…。
人間を育てるには時間が必要ですね…(笑)

PATACOのディープスロート_生活_世間貧困の連鎖,自立

そのお金を少しでも自分の未来に投資して欲しいです。
資格でも良いですし、自立にためのひとり暮らしでも構いません。

今の世の中、風俗で稼げるのはキャバクラでも社会でもある程度通用できる子ばかりです。融通の利くところは夜の業界のイイトコロですが、突然クビになる事も当たり前の業界です。

若さで通用できるうちにいろいろためしてみてほしいですね。

最後に…

ココで働いて…このオンナに何が残るんだろう…と
よく自問自答しています。

脱げば稼げるのはもう昔の話です。

万年人手不足な風俗店でも
ボランティアでありませんから
限られた商品(オンナ)の品質向上に
日々努めなければなりません。

思う反面いろんなオンナがいるから
この業界が成り立っているのも

現状ですので…

何とも言えないですね(笑)

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